2018/12/31

戌年といぬ

今日は2018年大晦日(になったところ)。

今年は色々盛りだくさんな一年だった。
天災も多かったし家族にも自分にも色々なことがあった。

目の前のことを大事にしたい瞬間がたくさんあったので、今年はあまり にしき を書いていない。
でも書きたいこと、残しておきたいことが本当はたくさんあったような気がする。

前半は映画をよく観た。今年は40本。私にしてはすごい数字。
年明けの「ル・アーヴルの靴みがき」に始まり、人生初のオールナイト(アキ・カウリスマキ作品!)を体験したり
行きたかった映画館(パルシネマ)へ行ったり…

春ころには春の風が吹いた。
小さなことを共感出来る日々は目の前を明るくしてくれる。

夏に今年一番の哀しい事があった。
16年間一緒に暮らした愛犬が旅立った。
家族みんな体も心も全部使って最期まで見送った。
その分それからしばらく何も出来なくなった。
大事な人にすら連絡が余り出来ず仕事も身が入らず、家族以外とほとんど話さない日が続いた。
それでも時間と想い出がすこしずつ元気にしてくれたし
周りの人にも沢山励ましてもらった。
もう家族の前であまり泣けなくなってしまった頃に
淡路島の美しい海の前で沢山泣かせてもらって、不在の未来を受け入れられるようになって、季節は秋になった。

新しいことへ向かって歩き出した。とてもゆっくりだけど、そのぶん足元も、小さな変化もたくさんみることが出来るので楽しい。

そして今年もう一つの大きな出来事。ドイツで展覧会を開催した。
イギリスのときと同じく月夜と少年の企画。
とても大きな出来事だった。
海外へ行くと、凝り固まっていたことや、無意識の当たり前、に気付く。
「違う」に触れると閉じていた感覚がぶわっとひらく。
それに気づいてしまうと、色々と生きづらくなる不思議。
でも目をそらしたくない。今度こそ。

冬。
たくさん色んな人と話した。立ち位置を確認するような日々。

大事な人が大事な物を突然手放さなければいけなくなった。
自分の愛犬のことを思い出した。いきものも物も大差ない。
大切なものを失う時は突然やってくる。
毎日を大事にする。
瞬間、瞬間を大事にする。
その当たり前を、哀しみと一緒に実感した1年だった。

2019年はもっと大きな変化が起こる予定。
波のように、嬉しいこと、その反対のこともきっとあるだろうけど
どれも大事に想えるような心のタフさとしなやかさを持てますように。


2018.12.30

今年の暮れに教えてもらった折坂さん。いいな〜

2018映画メモ

日記を書いていたけど映画の事を書き出したら長くなったので別に書く事に。

今年の個人的な一番は、爆音上映で観た「パターソン」かな…
静かな作品なのに劇中で時折鳴る重低音が胸に、腹に、響いて すこし不安になりながら観た。
爆音上映で観ていなかったらおだやかなヒューマンドラマという印象だけだったかもしれない。
古い作品も色々観たけれど、閉館するみなみ会館で観た「楽日」もよかった。
「ラ・ラ・ランド」「光」「フラッシュダンス」「大人は判ってくれない」「犬ヶ島」「しあわせの絵の具」「日日是好日」「東京タワー」もよかった。
カウリスマキ作品(別格で好き)は今年6作品観たけどやっぱり「街のあかり」が一番好きだった。
そっけなさ、シンプルさ、色合い…これ以上好きになれる映画があるんだろうか…。なんて。
「東京タワー」は樹木希林さん追悼上映をパルシネマでやっていて、フィルムで観ることが出来た。
なんて美しい映像だろうか。
懐かしさやあたたかい哀しみが、色にも空気にも含まれていて何度も何度も泣いた。
河瀬直美作品の「光」も映画館で観たかった。

来年も素敵な映画に出会えますように。

2018/12/09

Japan→Hamburg→Japan

"Where I am When I am not here"
my art work 
at Galerie Speckstraße (Hamburg,Germany)

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無事展覧会を終えて帰国しました。
しばしご無沙汰にしておりましたが元気です。

帰国後さっそく体調を崩し風邪をひいてたのがようやく落ち着いてきました。長かった〜
もろもろ連絡が出来ていなかったり滞ってしまっていたことに手をつけねば…と言う間に年末。
今年は本当に色々あったなぁ…という振り返り日記も書きたいけれどまた…
ハンブルクのことをまず書き残したいけれど今年中に出来るかな。

取りいそぎちょこっと宣伝。
もう始まっていますが…三条富小路書店9に参加させてもらえることになったので
簡単なハンブルクノート?メモ?新聞?作ってみました。
ドイツ菓子と一緒に販売する予定です。(納品は火曜日の予定です)
お菓子はスーパーで出会った素朴な「レープクーヘン」というお菓子。
バターを使わずブラウンシュガー、アーモンドプードル、スパイスを効かせた味わい深いお菓子。
見た目はクッキーのようですが食感はケーキのよう?一口食べてはっとしたお菓子です。
ドイツのお菓子はスパイスが効いていて甘すぎず、食感がじんわりとやわらかかったりねっちりとしていたり。
とても美味しいです。
まだまだドイツ菓子初心者ですが…よろしければぜひに。
こんな感じのノート?日記付きです。

2018/10/01

「Where I am When I am not here」

boats

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Where I am When I am not here」

 CARSTEN RABE, 西絢香, Jessica leinen


アーティスト : Carsten Rabe, 西絢香, Jessica Leinen
キュレーション: 月夜と少年, Jessica Leinen
会期:2018年11月13日 – 2018年11月17日
会場:Galerie Speckstraße
Speckstraße 85, 20355 Hamburg, Germany

ドイツのGalerie Speckstraßeと日本の月夜と少年は共同で「Where I am When I am not here」というプロジェクトを企画しています。このプロジェクトは、2018年11月にドイツのGalerie Speckstraßeで開かれるCarsten Rabe と 西絢香による二人展から、その長い道程が始まります。
あらゆる人や物がネット回線で繋がり、加速度的に広がるボーダレスな世界で、ふと立ち止まると、足場は揺らいでいるように感じることがあります。その中で、芸術の可能性とは何なのかと、私たちは改めて問い直すのです。これは、日本とドイツ、遠く離れた小さなコミュニティでの、芸術を通した対話の記録です。「此処ではない、何処かに」想像力を向ける時、例えば海の向こう遠い国に住む友人を想い、例えば自分たちの子供、孫の世代、遥か遠い未来を想う時、私たちは胸に微かな希望の光を灯します。
今回、Carsten Rabeの、時間が止まってしまったかのような、空虚な空間や場面を切り取った写真と、西絢香による静かな時の流れを滑る無数の小さな舟とが、どんな「此処ではない、何処かに」あなたを連れて行ってくれるのか。是非会場で二人の作品から想いを巡らせてみてください。

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詳細は月夜と少年様のwebサイトでご覧ください。

ドイツのハンブルグにあるGalerie Speckstraßeというスペースで展覧会をさせて頂ける事になり、準備をしています。

展覧会は去年の12月の4人展「雪月の形」以来なのですっかり頭の動かし方がわからなくなっていてびっくり…
個展ではないですが、同様に自分で物語やテーマを構築していくのが久しぶりで
間際になってやっぱり苦しんでいます。
ばくっと考えていた時はうまくいきそうだった事がいざやってみると全く主題から逸れていたり(それにしばらく気づけない)
ドイツという場所でアーティストとしてみられる事に心がひっぱられ
出来もしないのに格好をつけようとしていたり、イギリスの展示を意識しすぎたり…
今回は構想段階から月夜と少年の吉田さんたちにお世話になりっぱなし。

いざやり始めて思い出したのは、展示することは思っている以上に心も身体つかうことだったということ。
そして時間が必要なのだということ。
特に自分は何でもかんでも考える癖があり、その時間も必要だし
それを脱することに気づく(とりあえず手を動かす)時間も必要だったことを思い出した。

結局やっていることは垢抜けないけど、それが自分の今出来る表現なのかもしれないな。
自分が好きだと感じる表現をちゃんと信じる心を持っていたい…

それでも、この間すごくはっとする事を言ってもらえて、自分で自分自身にかけていた呪いみたいなものを一掃してもらえたような感じがした。
私はずっと自分に自信がなく、それを言い訳のようにもしていたのだけど
その人に「それは僕が決める事です」と言ってもらえて、ああ、そうだったのか。と力が抜けた。
自分のことをどう思ってもらえてるのかなんて私にはどうしようもないことなのだ。

そのあとに齋藤キャメルさんの「汐風のたより」を読み返していて
「僕というのは心ではなく身体のこと」というところ、
どういうことなのか、正直まだよく分からないけれど、何だかそれに救われるような心地がした。何でだろう。

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わんこさんが旅立ってから2ヶ月になろうとしている。
心が進もうとしているんだなと気づく。未来やこれからについて考える事も増えた。
さて。まだまだ。

2018/09/01

虹の橋


山梨の花火の日に わんこが虹の橋へ旅立っていった。
16歳と5日めの早朝。大きく何度も何度もうなずいてゆっくりと眠ろうとする姿を家族3人で見届けた。
寒いくらいにクーラーをかけていたのでドライアイスをもらいに外へ出たときに夏だったんだ、と思った。
何も出来ない、何もしたくない日々が続いていたけれど、少しずつ「いつも」に戻ってきた。
「がんばって前に進まなくてもいいよ」と言ってもらったので本当に何もがんばらず
ただ、写真を見たり、ビデオを観たり、3人で毎日思い出話をしたり。
励まされると泣いてしまうのであまり誰にも詳しく話さないでいたけど
ふいに優しい言葉をかけてもらって何度も救われる思いがした。
ペットロスと言ってしまえば簡単だけど、そういうものでもなく
家族の一人を失った喪失感は人のそれと変わらないし、そう簡単に埋まりそうもないなぁと思う。
当たり前にそこにいて、その当たり前は
さっきまで、昨日まで、おとといまで、一週間前まであったのに今はもうどこにもいない。
そう思う度にまっくらな穴に落ちていくような感じがする。

別れがいつかくると分かっていても、その時のその気持ちは、その時までどうしたって分からなくて
すべてが想像を超えていて、哀しさも喜びも苦しさも、全部初めて味わうものだった。

でも、哀しいばっかりじゃなくて、その苦しいさなかにも、笑えることや嬉しいことはたくさんあって
たくさんあったし、たくさん生み出そうとみんなでがんばっていた。
愛しいわんこさん。ありがとうね。
もっとずっと一緒にいたかったけどさいごの一週間はずっと一緒にいられて本当に楽しかった。

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七日ごとの法要に、家族で冷やし中華を食べることにしている。
亡くなった日の昼間、母が冷やし中華を作ってくれた。
赤ちゃん用のシャンプーで湯灌して、すっかり綺麗になって、すやすや眠るようなわんこさんをみながら3人で食べた。
鼻が詰まっているときに麺をすするのは大変で、みんなで何度もむせながら食べた。
途中で父が見た事ないほど大泣きをしたので、みんなでまたぼろぼろ泣きながら食べた。
愛しい、哀しい、美味しい、哀しい。

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すこしずつ。

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谷口菜津子さんの漫画にはまっている。
その中で、おじいさんについての漫画があって、それがすごくその通りだ・・と思う内容でじんと響いて痛かった。
谷口さんの漫画は素っ裸をさらけだしていて、そこが本当に好きだなと思う。

2018/07/25

えみおわすと山梨と夏の幸

おばあちゃんの友達がつくっているぶどう

ぶどうはやっぱりデラが一番好き
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ふい、と東へ。
山梨、anuttaraえみおわすさんの展示会のお手伝いに行ってきました。
えみおわすに初めて出会ったのが山梨の昌福寺さんでの展示会だったので
それから…5年?かな。夏の山梨の展示。
最寄り駅から延々歩いた道を思い出す。もう二度としたくないけど夏休み感満載の良い思い出。

昌福寺で過ごした時間
anuttaraの3日間
ビアガーデン、ポークビッツみたいなパスタ、ともこさんのサモサ、くまもんトランプ、ひょっこりはん、鬼太郎6期…
どれもこれも全身で楽しんだ。楽しかった!
一足先に夏休みをすごしたみたいでなんだかまだ休み気分が抜けない…


えみおわすの服は着てこそ「ああ、なんて好い服なんだろう」というのが分かる服。
今回は合間に色々試着させてもらったのだけど
ますます好きになってしまった。
シルエット、ちょっとしたディテールの美しさ。端処理の丁寧さ。
動くことを意識された細やかな工夫。
どれも着ている本人こそが実感出来る服だな、と改めて思った。
シルエットのちょっとした美しさは言葉では説明しがたい。
えみおわすの服に出会えたことで服に対する意識も変化した。
見た目も美しく、着るほどに馴染み、毎日好きになる服

試着しているお客さんたちがみんなとても似合っていて
そんな自分の姿にびっくりしたり喜んでいたり、嬉しそうにしているのを見ているのがとても贅沢な時間だった。






ともちゃんが作ってくれたまかない!&おビール

フリフリが愛らしいサモサ

喜びの食卓



2018/06/22

朝と夜と音楽

雨の後のあじさいを
つい、触ってしまう

メタセコイア
葉っぱと葉っぱのつながり
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6/18(月) 朝 震度5強の地震。
寝坊をしていつもの電車に乗れなかったので電車に閉じ込められずに済んだ。
ただニュースを目で追い、LINEで連絡を取り合う。
普段、あまり連絡を取っていない友達も連絡をしてくれた。
SNSやLINEのありがたみを実感した。
そばにはいないけれど、大切な人達はちゃんとそこにいるのだ、と思えた。

LINEのやりとりが終わった直後に大きめの余震がきて自分の心音にまた驚く。
怖いので、扉をあけっぱなしにしたり、その後も余震が続いたので小さな電気を点けたままにしたりした。
大きな余震のとき、みおさんが「家族でうちに避難してきていいよ」と言ってくれて泣きそうになる。
大切な人たち。みんな、なんて暖かく優しい。

6/19(火) 朝
電車に乗るべくホームに入った途端、余震。
すぐそばの柱にしがみつく。
目の前の人は手に持っていた小さな手荷物を頭にやって身を縮こまらせていた。
心が総毛立っている、というのか。ちょっとした揺れや音、刺激にビクビクする。
仕事中も何度か余震があるたびビックリしてしまう。
自分の恐がりを思い知らされた一日。

土曜日に月夜で手渡してもらった齋藤さん(キャメルさん)の新しい音楽をやっと聴く。
心がそっと、大きく くるまれるように安心する。
音楽の入った箱を枕元において、小さな音でその音楽を鳴らしながら眠った。
何度かまた余震があって目が覚めたけれど怖さはだいぶなくなっていて、またすぐに眠った。


外ではカエルの声。
いつもと同じ夜の中にいる。

2018/05/27

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多治見

器の町マンホールがかわいい

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konpekiさんの展覧会。二月四日可否ひっそり開店していました。
ざんざん降りの雨だったにもかかわらず色んな方がいらっしゃっていた。すごいなぁ。
私も、嬉しい方々にも会えたり、ずっと楽しく過ごさせていただきました。
konpekiさん、アンティークベルさんありがとうございました!
吟味してkonpekiアクセサリーもつれて帰ることができてほっくほく。
形がほんとうに素敵。
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岐阜のモザイクタイルミュージアムへ。

古いタイルはもともと好きだったけれど
こんなにもたくさんのタイルを見てしまってはもうわくわくせずにいられない。

そんなに大きいわけではない館内できゃっきゃしていたら
あっという間に時間が過ぎてしまい後半は駆け足で。
色、形の美しいタイルがずらりと並ぶ姿は圧巻だった。

展示だけでもお腹いっぱいだったのに、ミュージアムショップにはタイルの袋(紙コップ)詰め放題が・・
興奮と動揺で右往左往したけれど、落ち着きを取り戻し(?)かなり真剣に選び切ることが出来た。


端っこの仕事みるの楽しい

かまどもタイル
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街のタイルなど


ぷらぷらっと散歩の途中で地元の方とおしゃべり。
むかしはタイルを焼く窯がたくさんあってスス(煤)で洗濯物が黒くなって大変だったと教えてもらった。
そういう話はどこにも載ってないもんなぁ。
色々話しているうちに、いつのまにやら貴重な物まで見せて頂けることになったり・・
出会った岐阜の方は親切でお話したい感じが伝わってきて嬉しくなった。
立ち寄った「さくらんぼ」時が止まっててよかった〜

岐阜はいつも通り過ぎてしまっていたけど
なんてもったいないことをしていたんだ・・
まだまだ色々観たりないのでまた行こう。


すぐ身近にも、少し足を伸ばした先にも。楽しいものはたくさんある。
それをみつけられているかどうかなんだな。
今の朝ドラのオープニングがそうだね、と。
また最近朝から泣かされている。
台詞のすみずみまで気持ちが届いていてとってもいい。
半分、青い。ツアーのためにまた行かねば。

2018/05/21

【初夏の展】y r a アクセサリー展覧会




【初夏の展】y r a

淡々とした日々の中で
ふと通り過ぎるもの
目に見えないもの

さわれないもの
いつかなくなってしまうもの
それを留めておきたいと思う
こう書くと

アクセサリーじゃなくてもよかったんじゃないか、と
思われるかもしれないけど、

いつかどこかでひろったものたちは

誰かにとっての日々の中で、いい空気となってほしいと思う
それは、身体にしっくりと馴染み、
内面に添うものであってほしいと思う
だから、やっぱり私はアクセサリーをつくります



6月2日(土) - 6月10日(日)
13:00 - 18:00 ( 最終日は17:00まで )
会期中無休

場所:ANTIQUE belle GALLERY
京都市中京区姉小路通御幸町東入丸屋町334

y r a アクセサリー


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yraさんのアクセサリーの展覧会DMを作らせて頂きました。

yraさんは初対面の時から印象深い方だった。
しっかりとした芯があって
嘘や見栄を感じない話し方をされる方だな、と思って忘れられなかった。

それから何度かお会いすることが出来て、砕けた話なんかもして。
作品に向かう姿勢と日常に向ける眼差しが地続きなところが信じられる。
そして、その 想いの深さに勝手に心で強くうなづいていた。

今回の展覧会のDM制作に関しても一緒に仕事をさせてもらえることに感謝せずにはいられなかった。
yraさんと話していると制作したい気持ちや、
日常を豊かに暮らしたい気持ちがとても刺激され、楽しい。

静かな喫茶店で横に並んで聞いた展覧会のイメージ
とてもyraさんらしい真っ直ぐさがあって筋が通っていると思ったので
決してデザインが邪魔をしないような、混じりっけのないまっすぐなものにしよう、と思って制作致しました。
ぜひ、会場に来てyraさんとお話されると楽しいと思います。

yraさんのブログでとても嬉しく紹介頂いています。

DM送付希望者も募っておられます。
わたしもぜひ、手に取って見て頂きたいです。
紙の手触りや重さ タイプされたyraさんのことばも是非読んで頂きたいです。

2018/05/06

konpeki「春小片」珈琲の日

氷菓のシャーベット

帰ったらほぼ必ず立ち寄る、親戚家族 皆好きな店
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konpekiさんの「春小片」で二月四日可否、1日珈琲を淹れさせていただきます。
日時:5月13日(日) 12:00 - 17:00
会期中おやつも置いて頂いておりますのでよろしければ家でアクセサリーを眺めながら・・のお茶のおともにでも!

おやつは3つの焼き菓子セットです。
・抹茶のほろほろ
・ココナッツのガリガリ
・きなこ・黒糖・くるみのボリボリ

春は色んな香りや色があふれてきて楽しい。
そんな気分で味や食感を楽しんで頂けるような焼き菓子をご用意致します。

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ゴールデンウィークもおしまい・・
今年は無事に階段から落ちることもなく山梨へ行くことが出来てよかった。
もうすぐ90になるおじいは、さらにツヤツヤしていたし
ご飯を誰よりも食べ、出掛けるとさっさか歩いていてびっくり。(杖はまるで飾り)

母のお姉さんと露天風呂で話せたのも楽しかった。
ゆっくりと過ごしているうちにわーっとなっていた心も少し落ち着いてきた。

ぼちぼち、出来ていなかったことをやっていこう。

2018/05/02

なんのへんてつもない


'KOBE'

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人より作業や準備に時間がかかるので何とか苦手なりに先読みをして
あれやこれや、うおうさおうしていたら
いつの間にか5月になっていました。

私はまだまだ変わっていないけど、これからのことを色々、具体的に思い描けるようになった。
やってみたいことをこつこつ。
ゆっくりでいいし、道中も楽しみながら進んで行こう。

今までは目標に向けてとにかく一気に一直線に進もうとしていたけど
もっと早めに動き出して、そしてまわり道、道草食べて休憩なんかもして
ゆっくり進んで行けば好い。

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最近
美しい風景や、楽しい瞬間を過ごせる人たちがいること
じんと心に沁みて思う時がある。

来る途中に買ったパンを公園で食べて
ただ喋って、わらって、また歩く
ただただ、話しながら 話さないで 歩く

そんなことを当たり前に出来ること

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外で虫が鳴いている
窓を開けても寒くない
外と家の境界がぼんやりする季節がまた巡ってきた

2018/04/08

【春小片】konpeki アクセサリー展覧会(二月四日可否やります)




【春小片】
konpeki exhibition

2018年5月10日(木) - 13日(日)
12:00 - 18:00
場所:ANTIQUE belle GALLERY

konpeki 金属のアクセサリーと立体
(instagram)

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「雪月の形」でご一緒したkonpekiさんの個展にて二月四日可否のおやつを出させていただけることになりました。

春小片をイメージした小さなおやつをご用意する予定です。
そして、会期中のどこかで珈琲も淹れさせて頂きます。
また日程が決まり次第お知らせいたします。(おそらく土日のどちらか?)

konpekiさんのアクセサリー。
私も珈琲を淹れつつ、じっくり観られるのがとても嬉しい・・

konpekiさんの春、どんなだろう。私も楽しみです。

2018/04/07

映画ノート「ライオンは今夜死ぬ」


ライオンは今夜死ぬ
今のジャン=ピエール・レオーを観たくて映画館へ。
「映画」って何だろう。
色々考えるのは楽しい。

2018/04/05

花見

近所の一本桜

色んなものが咲いたり香ったりしている

毎年気になる
ローズマリーの花

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お花見
おべんと持って

ゴロ
片側に花びらが流れる

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久しぶりにカメラを持って出掛けた。
カメラを構えるとき、きちんと被写体に向かう気持ちになる。

心地よい春。

2018/03/19

10年

今日
仕事から帰ってきたら近所の畑が畑ではなくなっていた。
じきにマンションかアパートになるらしい。
目まぐるしく家の周りが開発されている。

たくさんのことを失い、たくさんのことをあきらめた
その分、たくさんのもの、ことにも出会ったけれど
私の心はやっぱりどちらかというと過去に向いている
懐かしい景色、色、音、手触り、匂い
「感覚」はこの先どうなっていくんだろう
便利と引き換えに失った物を思い出せなくなっていることが怖い

週末
小学校からの幼なじみの家に遊びにいった。
高校、大学、社会人、とだんだん互いの環境も変化して接点をなくしていったのに
不思議なくらい、その時は昔と同じだった
はじめはなんとなく気を遣っていたのがだんだんほぐれてきて
話すときの安心感を久しぶりに懐かしく思い出した。

そして、ずっと忘れてしまっていた中学時代が一緒によみがえってきた。
下駄箱あたりの景色
登下校のときみていた川と畑

そのうちの一人の友人は秋には地元へもどってきて子育てが始まるそう
帰りの電車でまだ5センチの写真をみせてもらう
小学校から知っている彼女がお母さんになる
嬉しくて嬉しくてふたりで抱き合った

もう一人の友人は人生で初めての友達。
ずいぶん前にプレゼントした置物をそっと飾っていてくれてたまらない気持ち。

ここ最近落ち着かず、不安定だった気持ちがすとんと腑に落ちた。
おかげでよく眠れ過ぎて寝坊した月曜日。

映画感想ノート


2018/03/05

花とオールナイト、夜明けのシベリアとコーヒー

Venison stew and smile

鹿肉のワイン煮込みと笑顔
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すっかり元気になった。待ってました週末。

楽しみにしていたみなみ会館でのアキ・カウリスマキ オールナイト 。
一晩でカウリスマキ作品が4本も、しかもすべてフィルム上映ということで
もう楽しみでワクワクしてしまい結局殆ど昼寝もしなかった。

初めてのオールナイトがカウリスマキ作品だなんて幸せだ。
「ル・アーヴルの靴磨き」以前のカウリスマキ作品は日本には上映権がないとのことで
ユーロスペースを通してフィンランドと交渉の末、今回の上映会が実現したんだそうで…
それを聞いただけでもうすでに胸熱熱。
ほぼ満員のみなみ会館で淡々と上映会スタート。

自分の周りにはカウリスマキ作品を好きな人は殆どいないけど
この会場にいる人みんな(おそらく)カウリスマキ作品が好きなんだな
特に話しかけることはないけれど嬉しい。

上映作品はこちら。撮影年代順に上映。
「パラダイスの夕暮れ」
「レニングラードカウボーイズ・ゴーアメリカ」
「コントラクト・キラー」
「街のあかり」

今回はマッティ・ペロンパーとカティ・オウティネンを堪能した感。
「パラダイスの夕暮れ」の二人は若々しく不器用で、よりいっそう無愛想だけど
とても表情豊かにも感じる。不思議。
カウリスマキ29歳の頃の作品だとか。
しかしこのぺたりとしたカメラの視線と色合い、台詞の少なさ、目が語る演技
そしてやっぱり花。
ニカンデル(マッティ・ペロンパー)がデートに花束(紐で簡単にくくられただけの)を持っていくシーンがとても好きだった。
デートに花束は照れも相まってとてもいいなーと思う愛情表現なので
もっと日本で老若問わず当たり前になればいいのにな
一本だけ、とかその辺でつんだ花をラフィアとか麻でくくる。みたいな花束。
カウリスマキ作品を好きになったきっかけは「街のあかり」の食卓の花だった。
簡素な部屋に無造作に置かれた花。
ある時は赤いカーネーション、ある時は黄色。

あとはデートで男性が女性に手料理を振る舞うところがとてもいい。
フィンランドでは定番のデートなんだろうか。
もちろんカウリスマキ作品なので笑顔は殆どなく、
男たちの気合いはもろくも崩れ去る感じが最高。

大げさなリアクションは一切なく、
淡々と、でも相手をとても気遣い、不安になり、安心していたり
そういう気持ちがじわじわと伝わってくる。

カウリスマキ作品に登場する登場人物たちを愛せずにいられない。
ほんの少しの表情で、寂しさや嬉しさ、愛しさや哀しさ
いろんな感情が伝わってきて、そうそう、と思う。
声の小さな人の心をこそ丁寧にひろってくれるアキ・カウリスマキ。

最近不思議と北欧の映画を無意識に選んでいることが多い。
淡々と静かに話が進む感じや、台詞より雰囲気で語る感じが邦画と近い気がするので馴染みやすいのかも。
フィンランド=かもめ食堂、デザイン というイメージだったのがカウリスマキのおかげで
その明るい部分にかくされていた影が見えるようになった。

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オールナイトから一夜明けた、まだ暗い中を東寺のがらくた市へ。
懐中電灯片手に搬入する影がたくさん動いていてなんだか不思議な活気があった。
真剣に3つで100円のマッチを選んでいるうちに夜が明けた。
門前でコーヒーを買い、シベリアをもらって一緒に朝を味わう。
普段話さないような話を少し出来た。朝の特別で清々しい空気。
未来に向かっている彼女の姿は背筋が伸び、すっとまっすぐでかっこよかった。
何だかすっと、心に風が通り抜けていった気がする。
ここ最近の滞っていたものがさらさらと流れていった。
もうすぐ春だ。

2018/02/26

週末の映画館

book cover (indigo dyed)
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寝る前+食後の葛根湯が効いたのか、1週間の発熱生活からついに脱出。
さっそく週末に映画館ハシゴ。
楽しくて楽しくて最高だった。
土曜
みなみ会館 「8 1/2」フェデリコ・フェリーニ
京都シネマ 「ベロニカとの記憶」
ベロニカといえばTrainspottingでもでてきた役名。
「ベロニカ」という発音が好き。
でも一番好きなのはダイアン。20年後も美しかった…

日曜
京都シネマ「サーミの血」
北欧の少数民族は殆ど知らなかったけれど
トナカイの遊牧を生業とするサーミ人。
美しい手芸や手仕事のイメージの北欧文化にも
知らない過去や現在の姿がたくさんあるんだな。

つくづく、海外の映画を見るたび自分の無知を知る
でも悲観ではなく、観て、知るほどにどんどんと外へ行きたくなる
体感したい。みてみたい。知りたい。

web siteをどうにか、もっと面白くしたいので最近イメージ画を書いたりしている。
レスポンシブサイトとかもう何だか全然わからない世界で困ったけれど
結局は本当に好きなことをするべきだな、と思い直した。
動作が複雑なサイトは憧れるけれど
身の丈にあった面白いことをすればいい。
好きな感覚を探る日々。


ボ・ガンボス「夢の中」

帰り道に聴くのがいい気分。
母に何度も「ボ・ガンボス」と言っても伝わらなくて面白い。

2018/02/22

家シネマ

my notebook
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2月に入ってからというもの風邪を引き続けているので殆どひきこもっている。
治っては新たな風邪?にかかること3回目。
1年分の風邪をひいている気分。微熱がずっと続く理由は何だろう。

制作する気持ちにもなかなかなれず
週末は家で映画を観てせめてもの慰め。

ここ最近観た中で面白かったのは
T2トレインスポッティング。

来月はみなみ会館閉館イベントが色々あるのでそれまでには体調を万全にしておかねば。

笑いが足りないのか?と思い、
寝る前にラーメンズの懐かしいコントを観て寝たら
朝、自分の笑いで目が覚めるという素敵な経験をした。

またライブみたいなぁ。

2018/02/18

オリンピックと味噌

なかなか体調がすっきりせずにいるせいか
読み返した自分のブログがとにかく暗い。

こりゃしっかり元気にならなくちゃあな、
という気にしてくれたのはオリンピック。

自分をとことん信じて深く、深くみつめる日々を想像するだけで
もう逃げたくなる

ここのところ素直じゃなかったし悲観的だったなぁ
なんでだろう。
寒いからとか、きっとなんでもない理由なんだろうな。

今年は諦めていた月夜と少年の味噌作りに誘ってもらってたくさん仕込んできた。
すぐには食べられないものを作るというのは幸せなことだな。
生きていることに予約をいれるみたいな。
なんというか
保存食作りそのものが生きていくという行為だな、と。

今年はいつもの味噌、麦味噌、小豆味噌。
今から楽しみ。

手間暇をかける暮らしの充実さ
吉田家にいるとそれが当たり前にあるのでほっとする。
当たり前に、というのがミソ。

美味唐揚げランチの様子

2018/02/13

冬と物語


plant dye with onion skin

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めにみえないものを信じたい

想いをこめて触れた指から感じること

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冬は美しい
色も音も
すみずみまで清らかで透き通っている
葉は陽の光で輝いて
吐息はすぐに凍って、きらきらとかがやいておちてゆく

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yraさんのアクセサリーの展覧会へ。
ふたりがうみだす形を、いつまでもしつこく眺めていた。
編まれた痕跡のブローチ
編み物で型をとり、そこへ金属を流し込み、
仕上げに塗装を施された、まるで遺物のような姿。
型を取った編み物はすでに燃え尽きて、もう跡形もないのだそう
ここにないものが、いまここにある不思議。
仕組みは理解出来て、なるほどとわかるのだけど
理解とは違うところで、心が動かされた

ふたりの、真摯な姿は美しく眩しい
冬の朝陽のよう
物語をいくつも聞かせてもらった。
楽しい。こういう話をしたかったんだよね、
と、共通の友達と話していたことを思い出した。

帰り道 すぐそばの公園へ寄ると
そこには少し大きな池があった。
とても寒い日で、目の前の山を背景に、斜めに雪の降るのがみえた。

ひとり、余韻にひたる帰り道
夢のような午後だった。

2018/02/09

最近のこと

夜明け
美しい玄関

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のこしたいことは日々あるのだけど
なかなか言葉までたどり着けない。

仕事が一段落して早く帰れるようになったので
早く帰った日は映画やドラマを観たり本を読んだりしている。
わたしは10年近くこういう暮らしをしていなかったんだな、と
最近気が付いた。

物語をよむ力が相当衰えている。
創造力ってほうっておくとカチコチに固まってしまうものなのか。
誰かが創り出した物語や世界に、心動かされる瞬間
何かにのこしたい、と
いつもいつも思う

何に、どんな風に残したいと私は思っているんだろう

心に血を、どくどくと通わすみたいに
固まってしまった言葉や物語をもんだりさすったりしている。

たまにしか日記をかけない(言葉がつながらない)ので
なんだかんだよくわからない文章になってしまう。
よく見られたい願望なのか。
改善案件。

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先週末

近藤聡乃さんの漫画を本屋で立ち読みして選んでいるとき
「今 喉に菌が付いた」と思った。

最近そういうことがよくある。
急にぴりっと痛む
そして、だいたいその後風邪をひく。

今回もその2日後くらいに突然寒気がしてたまらなくなり
体温を測ると34.9度
急いで熱めのお風呂にしばらくつかるも、
体の芯は一向にあたたまらなくて、お風呂から出るとすぐにまた寒くなってしまう
でも次に体温を測ると38度になっていた。
そこからはずるずるっと体調が悪化し、一旦回復するも、再び悪化して久しぶりに寝込んだ。
ある日は、ほとんど起きられなくて20時間くらい寝ていた。
目が覚めると一日が急速に進んでいるような変な感じだった。
夕方から夜に変わる時間。
暗く闇が深くなる部屋に沈んでいくみたいに横になっていると
自分が今、どこで何をしている誰なのか
色々なことが遠ざかっていくような気持ちだった
文字のほとんどは見ていると気持ちが悪くなるので見られない
そんな中で眺めていられたのが葉っぱや花、実や種
そしてnakabanさんの絵だった

毎日同じ布団の中ですごすとしたら
どうか壁には絵を飾っていてほしい、と思いながら
また気がつくと眠っていた

どれだけ寝ても眠れてしまう

夢をみた

寒くて寒くてたまらなくて
ぎゅっと抱きしめた人が湯たんぽみたいに熱くて
あなた、そんなにあったかかったんだね!とやたら関心していた

次の日、朝陽を見たとき嬉しかった
すこし元気になっていた

元気っていうのはすごく嬉しいことなんだな
朝が美しいと思えることは 元気ということだった
そんな、なんてことないような気付きのあった
最近のこと

2018/02/08

路地裏ショコラ党 2018


「路地裏ショコラ党 2018」

2/ 9(金)~12(月・祝)
‪14:00~20:00‬
※ カフェイベントのため1drinkオーダーをお願いします。
(お菓子のお持ち帰りのみは可)


~巷のデパアトやコンビニでチヨコを買うべからず!
チヨコレヱト菓子の御用命は路地裏ショコラ党まで~

毎年恒例 、 ヨルチャの 冬の路地裏ショコラ党!
お菓子作家が この日のために用意した特別なチョコレート菓子をご提供します。
音楽家がこの日のために用意した曲目を貴方のリクエストで演奏します。
バラエティに富んだ“贈り物”に最適な作品展示もあります。
大切なひとのために 、貴方自身のために 、
特別な贈り物と贅沢な時間をオーダーしてください。

◆ショコラ党構成員

チヨコレヱト菓子/ le tempo de l'escargot (テンポ・エスカルゴ)
作品展示 / 鈴木晴香(短歌)×ケント・マエダヴィッチ(イラスト)、
谷内亮太(彫金アクセサリー)、tamatepako(革のギフトケース)

◆リクエスト曲演奏

2/9(金)リー・テソン
2/10(土)Quin Arbeitman
〇全日リクエストタイムは15:00~19:00となります。

※お菓子と演奏曲のメニューより自由にご注文いただき、お菓子と音楽家の生演奏の両方をお楽しみいただけます。
※音楽家のリクエスト演奏は当日のお客様のリクエスト順に演奏いたします。お時間に余裕を持ってお越しください

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今年もgallery yolchaにて路地裏ショコラ党が開催されます。
今年もお菓子担当として参加を予定していたのですが
体調不良のため今年はお休みさせていただくことに致しました。

イベントは明日から4日間開催されます。
「リクエスト曲演奏」
この日のために用意された曲リストの中から
好きな曲を選んでオーダーすると自分のために(!)ミュージシャンが演奏してくれるという…
距離も近いし本当に贅沢な試みだと思います。

どうぞお運びくださいませ!